簡体字と繁体字:同じ中国語なのに、何が違うのでしょうか?

弊社にご依頼いただく翻訳の中で、英語に次いで多いのが中国語です。数多くの言語がある中、中国語は世界でも多く使われている言語です。毎年の訪日人数が断トツ上位の中国観光客向けの案内や、中国現地の会社で使われるマニュアルなど、中国語の翻訳依頼は年々増えています。

そこで、一言「中国語」と言っても、地域によって使われている中国語が異なることはご存知でしょうか。中国語には「簡体字」と「繁体字」の2種類があり、地域によって使われる字体が異なります。

簡体字(かんたいじ、Simplified Chinese)は従来の漢字を簡略化した字体体系です。北京や上海など中国大陸の方に向けた文章を作成するときには、簡体字が一般的です。中国大陸のほか、シンガポールやマレーシアなどでも使われています。

繁体字(はんたいじ、Traditional Chinese)は、系統的な簡略化を経ていない、筆画が多い漢字の字体体系です。台湾、香港、マカオの方に向けた文章を作成するときには、繁体字が一般的です。日本の漢字は主に繁体字から由来しているため、日本人から見ると繁体字の方が何となく意味がわかることが多いといえます。

また、簡体字と繁体字は字体が異なるだけでなく、用語も異なる場合があります。例えば「ビデオ」というのは簡体字では「视频」になりますが、繁体字は「視訊」になります。実は中国語のネイティブであれば、簡体字も繁体字も読める人がほとんどです。しかし、翻訳時には、やはり普段の習慣に合わせることが重要なので対象によって選びましょう。

中国語のほかに、スペイン語も本国のスペイン語と中南米のスペイン語があります。ご依頼の際には事前に対象地域をご指定いただくとスムーズな手配が可能です。もちろん、対象地域をご存知でなくてもご提案いたしますので、お気軽にご相談ください!

翻訳ご依頼の際のポイントとは

本記事では翻訳の依頼がスムーズに進められるポイントをいくつかご紹介いたします。

1.原稿のご用意はできていますか。

原稿のご準備ができていれば、原稿を基にお見積を作成いたします。原稿を送る際のポイントとして、最後に原稿に誤りがないか見直しされることをお勧めいたします。
原稿がご準備できていない場合でも概算にてお見積いたしますので、ご安心ください。

2.翻訳の仕上がり日のご希望はございますか。

原稿を送る際にご希望の仕上がり日をお聞かせください。原稿の内容や分量にもよりますが、可能な限りご希望に合わせて調整いたします。

3.仕様のご希望をお聞かせください。

ご希望の条件や仕様はございますか。例えば、原稿の画像は翻訳対象となりますでしょうか。特に翻訳範囲は明確にご指示いただけるとお見積もスムーズです。
また、事前に翻訳に関するご要望や、使用してほしい特別な用語、そのほか過去資料や重要資料の有無についてお知らせいただけると、より適正な翻訳に仕上げることができます。

いかがでしたでしょうか。上記のポイントを含めて、エイアンドピープルのグローバルコミュニケーションチームが対応させていただきます。
翻訳および通訳のご希望がございましたら、まずはお気軽にご連絡ください。