▼2019年は金融商品市場指令(MiFID II)の影響に注目
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米国Crocs 社とネットスカウト社のIR責任者が、
IR Magazine上で来年のIRの注目点について対談を行いました。
▼2019年に予測されるアメリカのIR環境の変化
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Crocs 社では、金融商品市場指令の影響が大きく現れると考えています。
そのため、バイサイドに直接リーチするケースを増やすことを
目指しています。バイサイド向けコーポレートアクセスチーム設立の
成果に期待が寄せられています。
また、市場全般として、金融商品市場指令への対応が課題になると
考えられます。さらには、アクティビズムがインデックスファンドなどの
パッシブ投資家にも影響を与えていくことが予想されます。
SEC(米国証券取引委員会)がESG(環境、社会、ガバナンス)開示に
関する規制の開発に向けて動く可能性もあり、これが実現されると、
情報開示に大きな影響を与えることになります。
ネットスカウト社では金融商品市場指令やESGなどの一部の新しい
IRトレンドが、短期と長期両方のIR戦略にさらなる影響を
与えていくと考えています。株主アクティビズムも
引き続き注目されると見ています。また、テクノロジーを使用することで
ワークフローの向上や投資家へのアウトリーチにつながり、
より効果的なIRが実現すると考えています。
▼米国Crocs 社とネットスカウト社にとっての課題
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ネットスカウト社では、大きな企業買収の後の3年間で2年にわたり
重要業績評価指標を達成できなかったので、基本の業績を大切にしたいと
考えています。引き続きこれまでの計画を実践するのかどうか、
実践する場合、どのようにIRの活動を調整するべきなのかが大切な
課題となります。
業界のトレンドが変化を続けており、その変化が業績に大きな影響を
及ぼしたこと、また、トレンドに対応するべくとっている対策を
投資家に理解してもらうために、多くの時間を費やしています。
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◆参考・出典一覧
『Spotlight on US IR: What every IRO should be thinking about heading into 2019』
IR Magazine 2018年12月11日
https://www.irmagazine.com/regulation/spotlight-us-ir-what-every-iro-should-be-thinking-about-heading-2019