AIを活用して投資をする時代へ

口頭での表現をデータ化し、投資判断に活用

業績発表でのトークが分析され、そのコンテンツやニュアンスが情報として蓄積・分析され、投資判断に使用される時代が来ています。

これまで、口頭での業績発表は、その場が過ぎると忘れられるか、参加したアナリストの記憶に短時間残るだけでした。アニュアルレポートやプレスリリースなど、文書コンテンツの方が後々まで投資決定の参照として使用されてきました。

しかし、書き言葉だけでは、情報のニュアンスを理解しきれないと投資家は感じています。さらに、情報量が増え続けていることからも、テクノロジーを活用した情報分析ソリューションに注目が集まってきています。

自然言語処理でニュアンスをデータ化

現在、口頭での業績発表のデータがAIによって記録・分析され、短・中・長期の投資決定に使用されるようになっています。投資家が時間をかけて業績発表の録音を聞く必要はなく、自然言語処理(NLP)と呼ばれる技術が活用されています。

人間の耳では、目の前で話されている情報を聞き逃したり、市場状況などの外部要因に影響を受けて解釈を間違えることが多くあります。NLPでは、情報とそのニュアンスを蓄え、分析することができます。また、「何が」話されたのかだけではなく、「どのように」話されたのかも重視されます。

プレイン・イングリッシュがもつ可能性

これは日本の企業にとっても無関係ではありません。日本語から英語に翻訳をする際に、曖昧な表現をそのまま直訳したり、機械翻訳を使ったりすると、曖昧で冗長な英語表現になることが多くあります。英語では曖昧な表現が嫌われる傾向にあり、曖昧な表現を多用するとNLPによって説得力や透明性に欠けると分析され、ネガティブな情報だと判断される可能性があります。

プレイン・イングリッシュを活用することで、投資家にとって読みやすい文書となるのみならず、NLPなどのAIを使った分析でも文化の違いを超え、グローバルな基準での開示を実現することができます。

SDGsとプレイン・ランゲージ

今ではあらゆる場面で目にするようになった「SDGs」。

実は、その文面は難しく、内容も複雑で、当初は皆に理解されないだろうと思われていました。デザインと、コミュニケーションのシステム設定を担当したスエーデンのヤーコブさんは、どのようにSDGsを伝えたのでしょうか。

続きはぜひYouTubeをご覧ください。

キャピタリゼーションをご存じですか?

皆さんはキャピタリゼーションをご存じでしょうか?
キャピタリゼーション(capitalization)とは、大文字の使い方のことです。

キャピタリゼーションには、下記のような例があります。

【オールキャピタル】
オールキャピタルとは文章中の全ての文字を大文字で綴ることです。
正式には英語で、all capital lettersといいますが、通常はオールキャップス(all caps)と呼ばれています。

(例)ALL CAPITAL LETTERS

オールキャップスは時に強調の際に用いられますが、英語ネイティブの方にとっては、まるで大音量であるかのように響き、威圧的な印象を与えてしまう場合があります。また、一般的にオールキャップスの文章は、小文字だけで綴れた文章に比べて、読みやすさや可読性が低いと言われます。

英文を作成したり、チェックされる際には、上記のようなキャピタリゼーションのルールについても、心に留めておくとよいでしょう。
今後の参考になりますと幸いです。