英語圏でのマイナス表記をご存知ですか?

弊社ではIR資料の翻訳を多くお手伝いさせていただいております。その中でも今回は財務諸表を翻訳する際に、注意が必要な点をご紹介します。

日本では財務諸表において数字のマイナスを表す際に「△」が広く用いられています。しかし、日本以外の国では△はマイナスの意味として伝わりません。△の記号をマイナスとして表現するのは日本独自の文化のためです。

欧米では財務諸表でマイナスを表す際は一般的には括弧が用いられます。
例:「マイナス2.3%」の表記
日本:△2.3%
欧米:(2.3%)

英語版のIR資料内で日本形式の△を使用すると、正しい意味として読み取ってもらえないリスクがあります。また、英語圏ではパソコンで全角の文字が使用できないため、すべて半角文字が使われます。△も全角の記号であるため、△表記のままWebにアップした場合、文字化けしてしまい、欧米投資家に正しく見てもらうこともできなくなってしまいます。

弊社ではIRに精通したネイティブの翻訳者が対応しておりますので、このような文化についても読み手にとって自然で読みやすい翻訳のご提供が可能です。マイナスの表記以外にも英文のルールで不安なことがございましたら、お気軽にご相談ください。

ストックウェザー株式会社様が運営を行う「IRコミュニティ」にてエイアンドピープル執筆の記事を掲載いただきました。

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ライター紹介:三島 のどか
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日付の書き方の違いをご存知ですか?

日付の表記が英語と日本語で異なることを知っている方は多いと思いますが、実はアメリカ式とイギリス式でも表記が異なることをご存知でしょうか。
アメリカ式では「月・日・年」、イギリス式では「日・月・年」の順に表記することが主流です。

例えば「2021/12/1」を英語表記にしたい場合、それぞれ以下のようになります。

アメリカ式:12/1/2021
イギリス式:1/12/2021

「2021年12月1日」の場合、以下のようになります。

アメリカ:December 1st, 2021
イギリス:1st December 2021

ちなみにアメリカ式では日付の後にカンマを入れますが、イギリス式ではスペースのみです。

「2021年12月1日(水)」のように曜日も表記する場合は、アメリカ式とイギリス式どちらも先頭に曜日とカンマを入れます。

アメリカ:Wednesday, December 1st, 2021
イギリス式:Wednesday, 1st December 2021

その際、曜日はWedのように頭文字3文字に省略することも可能です。

日付の表記はややこしく感じられますが、一度意識して覚えてしまうと簡単です。この機会に是非覚えてみてはいかがでしょうか。