企業名のキャピタライズルールをご存知ですか?

企業のホームページやリリースなどの開示文書には、企業名や役職名が数多く登場します。日本語で書く場合は表記方法について意識することは少ないですが、英語の場合そうはいきません。

企業名や役職名の正しいキャピタライズルールをご存知ですか?例外なくすべて大文字始まり、もしくはオールキャップス(全ての文字を大文字にすること)にしていませんか?

実はネイティブが日本語から英訳した文章を読む際に違和感を感じる要素の一つに、不自然なキャピタライズがあります。とりわけ企業名や役職名については間違いが起こりやすい箇所です。

そこで、今回はキャピタライズシリーズ第1弾として文章中の企業名の正しいキャピタライズルールについてご説明します。

企業名のキャピタライズには、大きく2つのポイントがあります。

ポイント1:小文字始まりの場合は正式な表記を優先

ポイント2:原則として頭文字のみ大文字にする(オールキャップスは使用しない)

例えば弊社の正式英語名称が「a&people Corporation」の場合、頭文字を大文字にする必要はありません。この場合は、正式な表記に従い、文章中でも「a&people Corporation」とするのが正しいです。

それでは、正式名称が「A&PEOPLE CORPORATION」の場合はどうでしょうか。

原則として文章中の企業名にオールキャップスは使用しないため、この場合は「A&People Corporation」が正しい表記となります。

一方で、オールキャップスを使用しても問題ない、むしろ使用したほうが自然な場面もあります。オールキャップスについては次回詳しくご説明します。

キャピタライズの2つのポイントをおさえて、ネイティブにとって自然で読みやすい英文を実現しましょう。

英語での固有名詞の表記方法について

英語では、人や場所などの固有名詞は大文字で表記することはご存知でしょうか。

固有名詞の特性については以下が挙げられます。

・常に大文字ではじめる

・不定冠詞a/anをつけない

・複数形にならない等

~ゴールデンレトリバーとラブラドールレトリバーの違いについて~

日本人にとって、ゴールデンレトリバーとラブラドールレトリバーは、

単に犬種の一部であり、日本語での表記も至って変わらずカタカナでの表記です。

英語では、golden retriever、Labrador retrieverと表記します。

同じ犬種の一部ではあるがなぜ、キャピタライズされるのでしょうか。

■なぜ、Labrador retrieverと表記するのか

ラブラドールは、出身地名にちなんで「ラブラドール」と呼ばれるようになりました。

地名は固有名詞にあたるため、英語ではLabrador retrieverと表記します。

このように、固有名詞を英語で表記する際には、注意が必要です。

ラブラドールレトリバーのように、一見、単純な犬種だと見受けられる言葉でも 英語表記の場合には、固有名詞扱いとなるのです。

英語表記された固有名詞の特性を理解することで、ライティングの際はもちろんですが、リーディングの際にも新たな気づきや発見があるかもしれません。

日本初:プレインランゲージ
「JPELC国際会議」開催
2022年9月21日(水)9:00-18:00 (大手町ファーストスクエア2F)

ISO規格化決定 プレインランゲージ法
グローバルベースでの公正で
効果的な対話と情報発信へ

株式会社エイアンドピープル(本社:東京都渋谷区 代表取締役:浅井満知子)とJPELC(ジャパン・プレインイングリッシュ・アンド・ランゲージ・コンソーシアム)は、共催で「JPELC国際会議」を2022年9月21日(水)に、大手町ファーストスクエア2Fカンファレンスルームにて開催します。

2019年にISO(国際標準化機構)はプレインランゲージの標準化を開始しました。

「JPELC国際会議」は、ISOに準拠したプレインランゲージの記述法による円滑なコミュニケーションの推進を目的に、その研究・取組成果を共有する国際会議です。

開催趣旨

法律、医療、ビジネス、教育、テクノロジの分野から、第一線で活躍するプレゼンターが一堂に会し、各分野で求められるプレインランゲージを使った誤解を招かない明確かつ責任ある説明責任とコミュニケーションについて講演を行います。 プレインランゲージを使うことによるメリットをはじめ、世界の潮流について理解と体験をいただく場を提供いたします。

■国際会議のプログラムの一部  

【法律】
– 『法律事務所でのプレインランゲージと国際標準化の進捗について』(10:00-10:40) 
Christopher Balmford 氏  ISO委員会コンビナー(召集者)/弁護士

– 『裁判員制度とプレインランゲージ』(15:05-15:35) 
 大橋 君平 氏 大江橋法律事務所 弁護士

【行政】
– 『米国政府におけるプレインランゲージ:成果とインパクト』(10:00-10:45)Katherine Spivey 氏 米国一般調達局 シニアコミュニケーション スペシャリスト

– 『欧州議会での明確かつ多言語でのコミュニケーション』(13:00-13:25)
Angelika Vaasa 氏 欧州議会(European Parliament)

【ビジネス】

– 『サステナブルファイナンス時代の企業価値を伝えるダイアログ~プレインランゲージの発想をベースに~』(13:00-13:25)
小野塚 惠美 氏 エミネントグループ株式会社 代表取締役、武蔵精密工業株式会社 社外取締役

– 『プレインランゲージは、グローバル金融業界において、ビジネス、倫理、法的に優先事項である』(13:30-14:00)
Candice Burt 氏 元Clarity会長、Simplifiedディレクター、弁護士

【医療】
– 『外国人診療におけるコミュニケーション』(15:30-15:55)
南谷 かおり 氏 りんくう総合医療センター 国際診療科 部長

– 『安心・信頼関係構築に寄与する思いやりのあるプレイン&ボディランゲージが患者満足度向上に不可欠である』(16:05-16:25)
大木 隆生 氏 東京慈恵会医科大学 Chairman(統括責任者)教授

詳細:https://jpelc.org/cms/wp-content/uploads/2022/08/JPELC2022Program_0803.pdf

プレインランゲージとは
「早く」読め、「効率的」にポイントを見つけることができ、そのポイントを「理解しやすい」、一言でいえば「読みやすい」文章を書くためのガイドを体系的にまとめた情報伝達術です。

JPELC国際会議 概要

日時:2022年9月21日(水)  9:00~17:00
  (立食パーティー&交流会17:20-19:30)

開催方式:対面式+後日アーカイブ オンデマインド配信(期間限定)

共催:JPELC国際会議実行委員会/株式会社エイアンドピープル

参加費:一般:13,500円(税込)/学生:4,000円(税込)/
    アーカイブ視聴のみ:10,000円(税込)

申込方法:「JPELC国際会議2022」HPより申込 https://eventregist.com/e/jpelc

参加者推奨部門: ①国際担当部門、②公共政策部門、③法務部門、④広報・IR部門、⑤消費者保護部門、 ⑥プライバシー領域担当部門 など

■共催概要

団体名:JPELC(ジャパン・プレインイングリッシュ・アンド・ランゲージ・コンソーシアム)

代表:代表取締役 浅井満知子

所在地:東京都渋谷区恵比寿1丁目19番19号恵比寿ビジネスタワー10F(エイアンドピープル内)

ホームページ:https://jpelc.org/

会社名:株式会社エイアンドピープル

代表:代表取締役 浅井満知子

所在地:東京都渋谷区恵比寿1丁目19番19号

恵比寿ビジネスタワー10F

ホームページ:https://www.a-people.com

事業内容:

翻訳:通訳事業、英文IR支援事業、プレインランゲージ研修事業会議

会議詳細QR:

<本件に関するお問い合わせ先>
JPELC / 株式会社エイアンドピープル
広報担当 TEL. 03-6455-1481 Email: jinfo@jpelc.org