通訳ご依頼時のポイントとは

本記事では通訳のご依頼がスムーズに進められるポイントをご紹介いたします。

1. ご希望の通訳の種類は何でしょうか?

通訳には「同時」「逐次」「ウィスパリング」という3種の形式がございます。
それぞれの通訳について、その特徴をご紹介します。

・同時通訳
通訳機材を使用して発言を同時に訳していきます。
タイムリーな通訳が可能なためスピード重視の場面に適しています。

・逐次通訳
発言者と通訳が交互に、数センテンスごとに区切って訳していく方法です。同時通訳の倍、時間がかかります。一般的な会議やイベント、説明会、質疑応答など、多くの場面で用いられます。

・ウィスパリング
同時通訳の一種で、通訳者が通訳機材を通さず、通訳を必要とする方の耳元でささやく形で通訳をします。通訳機材を使用しないので、少人数のミーティングで、通訳を必要とされる方が1~2名の場合に適しております。

2. 必要な情報は決まっていますか?

通訳の手配のご相談をいただく際には最低限以下の情報が必要となります。
※あくまでも一例となりますのでご了承ください

・日時、会場
・対象言語(日本語と英語、中国語と英語のように双方の言語をお知らせください)
・通訳手段(同時、逐次、ウィスパリング)
・参加人数
・通訳が必要なイベント/商談の概要
(分野など、お問合せ時点で概要をいただけますと幸いです)
・参考資料や当日利用する資料の有無

3. オプションは必要でしょうか?

同時通訳をご希望の場合は通訳機材が必要になります。通訳機材レンタルが必要なのか、会場などで手配が可能なのか確認が必要です。
その他にも弊社では以下のようなオプションサービスも行っております。ご希望に応じて対応が可能ですのでお気軽にお問合せください。

オプションサービス:国際会議の会場設営/会議録の作成/ナレーション録音 など

いかがでしたでしょうか。
通訳の種類などお悩みの際は、詳細をお伺いしたうえでお客様に最適なプランのご提案をさせていただきます。通訳のご希望がございましたら、まずはお気軽にご連絡ください。

英語には三つの語源がある?

プレインイングリッシュにおいては、親しみやすく平易な英単語や日常的な英語表現を使うことが重要になります。今回はプレインイングリッシュをより深く理解するために、英語の三つの語源についてご紹介していきます。

現在の英語の語源として、「英語本来語」、「フランス語」、「ラテン語」の三つが挙げられます。英語圏は一時期フランスの支配を受けたことによって、外来語である「ラテン語」とラテン語をルーツに持つ「フランス語」の影響を受けることになりました。現在の英語の六割はフランス語、もしくはラテン語からの借用語であると言われています。
下の図では、同じ意味を持つ「英語本来語」、「フランス語系」「ラテン語系」の英単語をまとめています。

〇三つの語源の類義語群

英語本来語 フランス語系(借用語) ラテン語系(借用語)
Ask Question Interrogate
Go Depart Exit
Help Aid Assistance
Rise Mount Ascend
Gift Present Donation

これらの語源の異なる英単語には、次のような特徴がそれぞれあります。
「英語本来語」…平易で温かみがあるイメージ。
「フランス語系」…中立的で無色透明な語感を持つイメージ。
「ラテン語系」…高尚、人を寄せ付けない高尚なイメージ。


出典:
連載 第6回 なぜ英語語彙に3層構造があるのか?
(https://www.kenkyusha.co.jp/uploads/history_of_english/series/s06.html)
第18回 なぜ英語とフランス語は似ているの? 三省堂ことばのコラム
(https://dictionary.sanseido-publ.co.jp/column/ghf18#notes)


プレインイングリッシュでは「英語本来語」がおすすめ!

〇英語語彙の三層構造

「ラテン語系」の単語は音節が多く読みにくいものが多い一方、「英語本来語」は平易で読みやすく、日常生活の中で多く使われています。プレインイングリッシュのガイドブックでも、この「英語本来語」を使うことが推奨されています。

「この英単語はあまり聞きなれないな」または「ちょっと長いな」と感じるものがあれば、外国を由来に持つ「フランス語系」や「ラテン語系」の単語であるのかもしれません。そんな時は、シンプルで聞き馴染みのある「英語本来語」に言い換えてみると読みやすさが高まるので、ぜひ実践してみてはいかがでしょうか。

多言語翻訳の留意点

弊社では、英語以外の言語の翻訳依頼も数多くお問い合わせをいただいております。今回はその中でもご依頼の多い言語について、特有のルールや翻訳時の留意点についてご紹介します。

中国語

中国語には「簡体字」と「繁体字」の2種類があり、地域によって使われる字体が異なります。「簡体字」は従来の漢字を簡略化した字体体系となり、北京や上海など中国大陸の方に向けた文章を作成するときに用いられます。「繁体字」は系統的な簡略化を経ていない、筆画が多い漢字の字体体系です。台湾、香港、マカオの方に向けた文章を作成するときには、繁体字を用いるのが一般的です。

タイ語

タイ語は改行の位置が変わることで、その言葉の意味自体が変わり誤解を招く可能性があります。例えば「単語」の途中で改行を入れてしまうと単語として成り立たなくなってしまいます。また、ベトナム語についても改行によって意味が変わることがありますので同様に注意が必要です。

スペイン語

スペイン語を使用する人口は、英語や中国語に続き、世界で3、4番手を争う人数といわれています。しかし、中国語同様に使用地域を確認することでよりスムーズなコミュニケーションが可能になります。スペイン語には「エスパニョール(スペイン本土向け)」と「カスティリャーノ(中南米(ラテンアメリカ)向け)」の2種があり、基本的にはどちらを利用しても相互間での理解はおおよそ可能です。ただし、同じ意味でも使用する単語の違いや動詞の活用の違いなど、細かな違いが多く見られるため、使用地域によって使い分けることで誤解のないスムーズな対話が可能となります。

今回は一部言語を抜粋してご紹介しましたが、上記のように、各言語によって翻訳時の注意点は異なります。翻訳をご依頼の際には事前に対象地域をご指定いただくとスムーズな手配が可能です。もちろん、対象地域をご存知でなくてもご提案が可能です。ぜひお気軽にご相談ください。