デジタイゼーションが変えるビジネス 新時代の価値創出

新型コロナウイルスのパンデミックによりビジネスプロセスのデジタル化が加速しています。デジタイゼーションを成功させるためには、企業はプロセスを変えるだけでなく、考え方を変えることが求められています。

エコシステム全体を考慮する視点

従来の「バリュークリエーション(価値創造)」では、自社のみが生み出す価値について語られることが一般的でした。しかしデジタイゼーションを実現するためには、外部パートナーのプラットフォームやノウハウを活用する必要があります。そのため、自社の利益を追い求めるだけでなく、自社を取り巻くエコシステム全体の利益を考えることが求められています。

1社だけで作り出す価値を過度に重視するのではなく、外部のリソースを集結させて価値を生み出すという考え方です。

消費するのではなく価値を提供する

この新しいトレンドの中で外部とのパートナーシップを確立するためには、消費するリソース以上の価値をパートナー企業に提供することにあります。搾取してしまうと、パートナー企業は離れていき、エコシステムが衰弱していきます。パートナー企業から受ける恩恵以上の価値を提供することが、自社のエコシステムの繁栄につながるのです。

パートナー企業の価値創出をサポートする

従来の物づくりの焦点は製品でした。その上で、製品レベルで利益を生み出すために、コストよりも高い売価を設定することで利益を得ていました。そこから発展し、製品を通じて生み出す価値が重視されるようになりました。デジタイゼーションが進むに伴い、「どのように価値を生み出すのか」からさらに発展し、「エコシステムの一員であるパートナー企業が価値を生み出すためのサポート」を提供して価値を創出するという考え方が主流になってきています。

ストックウェザー株式会社様が運営を行う「IRコミュニティ」にてエイアンドピープル執筆の記事を掲載いただきました。

海外IRを始めるならIR英語から – 三島のどかのプレイン・イングリッシュ

ライター紹介:三島 のどか
https://ir-community.com/writer/writer-nodoka-mishima/

「IRコミュニティ」とは:
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市場再編の対応やバーチャルオンリー株主総会、海外IR活動の進め方、IPOまで、幅広く役立つ情報を配信していきます。

記事は基本的にIR担当者やIR支援会社の方に執筆していただいているので、信頼性も十分です。

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決算発表のバズワード「サプライチェーン」 的確なコミュニケーションで投資家の信頼を勝ちとる

新型コロナウイルスのパンデミックが始まって以来、サプライチェーンの混乱が世界的な課題となっています。決算やニュースリリースにおいて、サプライチェーンという言葉を今まで以上に耳にするようになったのではないでしょうか。

Bloombergによると、10月5日の時点で、2021年の決算説明会で3,000回サプライチェーンという言葉が使われました。ちなみに、2020年は通年で2,000回使われたということです。サプライチェーンについて説明される場は、確実に増えています。

投資家が関心をもつ課題ながらも北米での優先順位は低め

サプライチェーン問題はステークホルダー関連の課題に位置付けられています。ステークホルダー関連の課題には、カーボンニュートラルやカスタマーリレーションなども含まれます。

IR Magazineの10月19日の記事によると、ステークホルダー関連の課題の中では、サプライチェーン問題の優先度は企業にとってそこまで高くありません。一方で、投資家が高い関心を寄せている分野でもあります。ただし、北米に限定すると、企業は積極的にサプライチェーン関連の課題を投資家に説明していますが、投資家にとっての優先度は低くなっています。

課題を戦略的に説明する

いずれの場合も、サプライチェーン問題への過剰なフォーカスに、投資家は懸念を感じています。サプライチェーン問題を体のいい隠れ蓑に使って、業績低迷の理由をしっかり説明しないことを危惧しているのです。

そのため、サプライチェーン関連の課題を投資家に説明する際には、的確かつ十分に、さらには戦略的な視点で説明する必要があります。

企業の歴史、現在置かれている状況、持続可能な長期的価値を実現させる戦略などとの関係を明らかにして、的確かつ簡潔に説明することが投資家からの信頼を得るコミュニケーションのポイントとなります。