バフェット氏の執筆時の心掛け

皆さまは投資の神様と呼ばれているウォーレン・バフェット氏を
ご存知だと思います。彼は世界最大の投資持株会社である
バークシャー・ハサウェイの筆頭株主です。
また毎年開催される同社の株主総会では彼の話を
聞くために世界中から数万人にものぼる株主が参加しています。
そのような会社のアニュアルレポートはどのようなものでしょうか。

彼は自分の会社のアニュアルレポートを書くときは、
投資家そのものというよりも、自分のお姉さんや妹に
話をするようなイメージで執筆するそうです。
もちろん、バフェット氏のお姉さんたちも知的な
方だとは思いますが、会計や金融の専門家ではありません。
プレイン・イングリッシュは理解できても、専門用語には
まごつくでしょう。

また、バフェット氏はこう述べています。
「自分が投資家として読み手の立場だったら知りたいと思う情報を
提供する。それが私の目指すところです。よい文章を書くためには
シェイクスピアである必要はありませんが、情報を与えたいと心から
思っていなくてはなりません。」

誰かを感動させたり、うならせたりするためではなく、
情報の提供ということを常に心に留めて文章を書くことが大切です。
ちなみにバフェット氏の2017年のアニュアルレポートの一部の英語の
読みやすさを計測したところ高校3年生が読んで理解できる
レベルでした。ぜひ一度読んでみてください。

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◆ 参考・出典

  1. 金融財務編 Plain English Handbook:SEC
  2. 法律編 Richard C. Wydick, Plain English for Lawyers,
      66 Cal. L. Rev. 727 (1978)

機関投資家の半数がデジタル資産への投資を検討

▼規制の整備も
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機関投資家がデジタル資産に注目し始めており、多くの機関投資家が
今後5年の間にデジタル資産への投資を増やすと回答していることが
Fidelity Investments社の調査で明らかになりました。
調査結果の一部を紹介します。

・デジタル資産にすでに投資している(22%)
 ※ほとんどの投資は過去3年以内に実施
・今後5年以内にデジタル資産に投資することを検討している(約40%)
・デジタル資産は投資ポートフォリオの一部になり得る(47%)

今後どのようなデジタル資産に投資するかに関しては、デジタル資産
を含む投資商品を購入(72%)、暗号(仮想)通貨を直接購入(57%)、
デジタル資産企業を含む投資商品を購入(57%)と嗜好が分かれました。

▼デジタル資産に投資するにあたっての課題
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・価格の変動
・規制の適用に不透明な部分が多い
・これまでの実績の欠如
・ファンダメンタルズの欠如
自主的な投資規制の構築も進んでいますが、ブロックチェーン技術や
デジタル資産に関して投資業界に理解できる言葉で説明する必要が
あるなど、まだ多くの課題が残っています。

▼エコシステムが成長し、規制の整備も
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バーチャル資産へのベンチャーキャピタルからの投資は健全なペースで
上昇しており、同時にセキュリティトークンの発行も増えています。
各国の規制当局は注意深く建設的に規制の確立を進めています。

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◆参考・出典一覧
IR Magazine
『Investors turning to digital assets, reveals survey』
https://www.irmagazine.com/technology-social-media/investors-turning-digital-assets-reveals-survey

個人投資家もESGに注目

▼ガバナンスや環境よりも社会的要素を重視
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近年、機関投資家の投資決定にESG要素が与える影響が大きく
なっていることに注目が集まっていますが、個人投資家もESGを
重視していることがAllianz Life Insurance Companyが
行った調査で報告されています。

調査では、投資判断を行う際に重視する要素について、
回答者が評価を行いました。その結果、個人投資家はガバナンスや
環境よりも社会的要素を重視する傾向があることが分かりました。
結果の一部を紹介します。

もっとも重視されたのが、社会(ESGのS)に関連する要素
・企業のサービスや製品が消費者の健康や幸福に与える影響(84%)
・職場の安全や従業員の労働環境(84%)

次に重視されたのが、ガバナンス(ESGのG)に関連する要素
・事業慣習と財務に関する透明性(81%)
・従業員の給料(80%)

環境(ESGのE)でもっとも高く評価された要素2点
・水保全や生物保全などの資源保全(76%)
・気候変動への影響に対して、企業が排出しているカーボンフット
プリント(69%)

▼課題はESG関連の情報開示
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ESG関連の投資において特に大きな課題となっているのが
次の3点となります。
・開示の対象となり得るデータ量が多すぎる
・数値化できない要素
・共通規格の欠如

▼投資「する」ことを後押しする
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個人投資家は、ESGプラクティスを「投資する」ための基準として
見ており、「投資しない」ための基準として見るケースは僅かです。
・投資を後押しする要素は11点:カーボンフットプリント、
チャリティ貢献、貧困撲滅への取り組み、従業員への給与など
・投資をさまたげる要素は2点:動物実験、政治献金

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◆参考・出典一覧
IR Magazine
『Retail investors eye ESG factors, survey finds』
https://www.irmagazine.com/shareholder-targeting-id/retail-investors-eye-esg-factors-survey-finds