通訳が必要ですか?条件によって変わる通訳の方法とは

弊社では「会議の通訳をお願いしたい」とお客様からご相談を受けることが多くあります。一言で通訳と言っても、会議の規模や参加人数、時間制限など条件によってその方法は異なります。3種類ある通訳の方法について、それぞれの特徴を簡単にご紹介します。

1:逐次通訳
発言者が数センテンスごとに区切って話し、通訳が都度訳していく方法です。
特徴:内容がより正確に伝わりますが、通訳が無い場合に比べて約1.5~2倍の時間がかかります。
適用場面:少人数の商談やインタビューなど内容を一語一句確認しながら進め、時間に余裕がある場合

2:同時通訳
通訳者が通訳機材を使用して発言の内容を同時に訳す方法です。通訳者は通訳ブースでヘッドフォンから発言者の声を聞きながら訳します。高い集中力が必要なため、15分から20分おきに通訳者の交代が必要です。
特徴:機材が必要です。また会議が30分以上になる場合、複数名の通訳者が必要です。
適用場面:大人数の発表会、セミナーなど即時情報を伝える必要がある場合

3:ウィスパリング
同時通訳の一種ですが、通訳者がヘッドフォンを通さず、通訳が必要とする方の耳元でささやく形で通訳をします。
特徴:テンポよく会議を進めることができますが、ヘッドフォンを使用しないため、同時通訳ほどの精度を保つことが難しい場合があります。
適用場面:会議参加者のうち、通訳を必要とする方が少人数の場合

国際会議等での多くの実績を持つエイアンドピープルの通訳者はいずれの形式でも対応可能です。大事な会議にはぜひご用命ください。

コロナ時代のCEO挨拶のベストプラクティス

UPS社新CEOの場合

米大手貨物運送会社UPSの新CEOとしてキャロル・トメ氏が今年の6月に就任しました。コロナウイルスの影響で世界中に不安が広がるなかでの就任です。トメ氏が就任にあたって発表した挨拶文を、新時代のCEO挨拶の優れた例として紹介させていただきます。英語挨拶文のリンクは、同社ホームページからご覧ください。
https://www.pressroom.ups.com/pressroom/ContentDetailsViewer.page?ConceptType=PressReleases&id=1591053205995-862

CEO挨拶の新しい課題

社会的な不安が高まっている世の中で、企業のCEOはそうした状況についての見解や考え方を表明することが求められています。優れた構成とシンプルな表現を使って伝わりやすく、読者の心に響く形でトメ氏はメッセージを伝えています。

感情に訴えかける構成

トメ氏自身の気持ちをシンプルながらも直接的な言葉で表現しており、社会に対する気持ちを企業のコアバリューとつなげています。流れを見ていきましょう。

・現在の環境(コロナパンデミック)における事業で大切にしていること、それに対する感謝

・現在社会が抱えている不安(ここでは多発しているアメリカの発砲事件)

・社会不安に対するトメ氏が感じている悲しみや怒り

・このような時期だからこそ大切にするべき、創業のコアバリューを紹介(社会の現状と企業のコアバリューを結び付ける)

・読者への協力の呼び掛け

この流れにより、現実を直視しながらも、前に進む姿勢がうまく表現されています。また、企業としての活動と個人としての感情を結びつけることで、読者に直接強く語りかけています。

プレイン・ランゲージ:アクション動詞を使った短くシンプルな表現

箇条書き、太字、シンプルな表現を活用し、受動態はあまり使用していません。シンプルでありながら、幼い表現でも拙い表現でもありません。ストレートで頭にイメージが浮かびやすい表現を使うことで、ここでも読者に直接語り掛ける効果を生んでいます。

世の中に不安が多く、だれもが先行きの不透明さを感じている時代、シンプルな言葉で読者に正直に語り掛けるスタイルを活用してみてください。

プレイン・ランゲージの国際会議/Online(2020年10月13日〜15日)のスピーカーに弊社代表浅井も参加

2年に一度、プレイン・ランゲージに関する国際会議が開かれています。今年は10月13日〜15日にプレイン・ランゲージを推進する団体であるClarity International、Center for Plain Language、Plain Language Association International(PLAIN)により共同でバーチャル開催が行われます。

「ACCESS FOR ALL:Plain Language is a Civil Right(すべての人が利用できる権利:プレイン・ランゲージは市民権)」を合言葉に、社会的な情報発信やサービスの向上のための平易な言葉の利用について様々な発表が行われます。社会責任としてのプレイン・ランゲージ、ISO化の動向など世界的な潮流をいち早く知ることができます。

弊社の代表もプレイン・ランゲージを推進する団体JPELCからビデオ・メッセージで参加いたします。

ご登録は下記から行えます。
https://www.accessforallconference.com/