プレインジャパニーズを意識したスピーチ

簡潔でわかりやすい日本語表現であるプレインジャパニーズ。
プレインジャパニーズは文書だけでなく、スピーチにも活かすことができるのです!
今回は先日行われた東京都知事選挙で、大きな話題となった石丸伸二氏の街頭演説でのスピーチを分析しながら、プレインジャパニーズについて学んでいきましょう。

石丸伸二氏のスピーチを分析

弊社では日本語の文章の読みやすさを計測するツールとして、東京大学と「プレインジャパニーズの読みやすさ診断ツール」を共同開発しております。
こちらを使って石丸氏のスピーチを分析してみました。すると、以下のような結果が出ました。

〇石丸氏のスピーチの分析結果

学年レベル一文あたりの文字数
中学3年生27文字

学年レベルとは、内容がどの学年の国語レベルに近いものであるのかを示す指標です。
一文あたりの文字数は、一文に含まれる文字数の平均値となります。値が低いほど、文章の長さは短く、文章が理解しやすいことになります。
今回の結果から、石丸氏のスピーチは内容も平易で、できるだけ短く簡潔な表現が使われていることがわかります。

石丸氏もプレインジャパニーズを意識している!? 

石丸氏のスピーチでは、次のようなプレインジャパニーズのテクニックが使用されています。

  • 文章が短い
  • 日常的な単語や表現を使っている
  • 簡潔な表現を使っている

ここで、スピーチの中の石丸氏の発言をピックアップしてみましょう。
「大事なのは経済です」
「東京が変われば、日本が変わります」
「東京都民の皆さんの責任は重大です」

このように、石丸氏は短く日常的な言葉で、わかりやすい表現を使いながらスピーチを行っているのです。もしかしたら、石丸氏もプレインジャパニーズを意識しているのかもしれません。

こちらの動画では石丸氏と現職の小池百合子氏のスピーチを、プレインジャパニーズの観点から比較分析を行っています。皆さんもぜひ、ご覧になってください!