弊社が推奨しているプレインイングリッシュの9つの原則の中に「対象読者を明確にする」という原則があります。日本語から英語に翻訳する際にも、対象となる読者や地域がアメリカ英語なのかイギリス英語なのかしっかりと確認する必要があります。今回は、両者の違いを翻訳時に注意すべきポイントに絞って見直してみましょう。日本ではアメリカ英語を学習している人が多いため、イギリス英語は少し聞き馴染みのない表現もあるかもしれません。
1.単語
同じ意味でもアメリカ英語とイギリス英語では用いる単語が異なります。
日本語 | アメリカ英語 | イギリス英語 |
サッカー | soccer | football |
映画 | movie | film |
秋 | fall | autumn |
2.つづり
つづりによる違いも見られます。
日本語 | アメリカ英語 | イギリス英語 |
色 | color | colour |
中央 | center | centre |
~を組織する | organize | organise |
3.前置詞
前置詞の使い方や、前置詞そのもののつづりが異なるものがあります。
日本語 | アメリカ英語 | イギリス英語 |
週末に | on the weekend | at the weekend |
~のあちこちに | around | round |
4.ライティングルール
・日付の表記 以前の記事でもご紹介したとおり、アメリカ式とイギリス式では日付の表記が異なります。
・組版 アメリカ英語はシカゴルールに、イギリス英語はオックスフォードルールに従うのが一般的です。
シカゴルールについてはオンライン版があるので、ご興味がある方はぜひご覧ください。
いかがでしたでしょうか。同じ英語でも様々な部分で異なる言語であることがご理解いただけたと思います。両者の違いを改めて認識し、翻訳する際にもターゲットとなる地域にあわせた英語表記にすることが大切です。