文章を書くうえで漢字表記にしようか、ひらがな表記にしようか、迷った経験はありませんか?
一つの文章の中で、同じ意味なのに複数の表記が混在していると、読み手に正確な情報が伝わりにくくなってしまいます。
文化庁では、公用文における基準を定めた『公用文作成の要領(公用文改善の趣旨徹底について)』が昭和26年に作成され、令和4年1月11日の新たな内容の周知により、公用文作成の考え方が改められました。
そこで、今回は『公用文作成の考え方』等を参考に、漢字表記とひらがな表記の推奨例をご紹介いたします。
ひらがな推奨
①常用漢字でないもの(固有名詞は対象外)
(例)飴→あめ 繋ぐ→つなぐ 馴れる→なれる 捧げる→ささげる
②補助動詞・補助形容詞
(例)~(し)て行く→ていく ~(し)て頂く→ていただく ~(し)て下さる→てくださる
③接続詞
(例)且つ→かつ 従って→したがって 但し→ただし 又→また 尚→なお
※文章の内容によっては漢字が推奨されている接続詞もあります。
(例)及び 並びに 又は 若しくは
④助詞
(例)位→くらい 程→ほど 等→など(「等」は「とう」と読むときに用いる。)
漢字推奨
①副詞は漢字で書く
(例)余りに 恐らく 既に 更に 例えば 一旦 全く
今回ご紹介したものは一例で、必ずそうでなくてはならないというわけではありません。
一般的に一つの文章の中で「漢字30%:ひらがな70%」の割合が読みやすい文章と言われています。
使い分けを意識することで、読み手にとって読みやすい、伝わりやすい文章を目指してみてはいかがでしょうか。