プレイン・ランゲージは医薬業界でも注目されています。たとえば、国内・海外問わず、製薬業界では、企業が実施する治験についての情報を平易な言葉で伝える取り組みを行っています。続きはぜひYouTubeをご覧ください。
「用語集」はお持ちでしょうか?
弊社ではお客さまから翻訳のご依頼を受ける際、用語集をお持ちかどうか確認させていただいております。
用語を統一することで、翻訳の品質向上が期待できます。
用語集のメリットは以下の通りです。
・固有名詞や、お客さま特有の用語の統一
・翻訳スピードのアップ(翻訳の際に定訳を調べる作業の削減)
・お客さまが訳文をレビューする際の効率アップ(用語確認作業の削減)
・用語のブレによる読み手の誤解を避けられる
弊社では以下の内容で用語集を作成しています。
・エクセルファイル(並び替えや重複確認がしやすいため)
・基本項目は「日本語」、「英語」、「出典」、「更新日」、「備考」
・1単語につき、1つの訳語
部署ごとに別の翻訳会社に翻訳を依頼しているようなケースでは、全社で用語の統一ができていないというお悩みをうかがいます。日本語、英語問わず、用語や表現を全社的に統一していく必要性は、皆さま意識されながらも、すぐには取り掛かれない課題とお見受けしています。
用語集の作成をはじめ、グローバルコミュニケーションでお困りのことがあればご相談ください。
AIを活用して投資をする時代へ
口頭での表現をデータ化し、投資判断に活用
業績発表でのトークが分析され、そのコンテンツやニュアンスが情報として蓄積・分析され、投資判断に使用される時代が来ています。
これまで、口頭での業績発表は、その場が過ぎると忘れられるか、参加したアナリストの記憶に短時間残るだけでした。アニュアルレポートやプレスリリースなど、文書コンテンツの方が後々まで投資決定の参照として使用されてきました。
しかし、書き言葉だけでは、情報のニュアンスを理解しきれないと投資家は感じています。さらに、情報量が増え続けていることからも、テクノロジーを活用した情報分析ソリューションに注目が集まってきています。
自然言語処理でニュアンスをデータ化
現在、口頭での業績発表のデータがAIによって記録・分析され、短・中・長期の投資決定に使用されるようになっています。投資家が時間をかけて業績発表の録音を聞く必要はなく、自然言語処理(NLP)と呼ばれる技術が活用されています。
人間の耳では、目の前で話されている情報を聞き逃したり、市場状況などの外部要因に影響を受けて解釈を間違えることが多くあります。NLPでは、情報とそのニュアンスを蓄え、分析することができます。また、「何が」話されたのかだけではなく、「どのように」話されたのかも重視されます。
プレイン・イングリッシュがもつ可能性
これは日本の企業にとっても無関係ではありません。日本語から英語に翻訳をする際に、曖昧な表現をそのまま直訳したり、機械翻訳を使ったりすると、曖昧で冗長な英語表現になることが多くあります。英語では曖昧な表現が嫌われる傾向にあり、曖昧な表現を多用するとNLPによって説得力や透明性に欠けると分析され、ネガティブな情報だと判断される可能性があります。
プレイン・イングリッシュを活用することで、投資家にとって読みやすい文書となるのみならず、NLPなどのAIを使った分析でも文化の違いを超え、グローバルな基準での開示を実現することができます。