投資家からの注目を集め、そのニーズに応えるためには、
柔軟かつカスタマイズした投資家エンゲージメントを行う
ことが求められています。
▼ 面談前に投資家のニーズを把握する
¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨
投資家と面談を行うにあたり、決まりきったスタイルに
とらわれないように注意する必要があります。
たとえば、ESG関連のストーリーが売りの企業である場合、
投資家のニーズに関係なくESGのストーリーに重点を
置いてしまう傾向があります。しかし、投資家がESGを重視して
しない場合、この方法は効果的ではありません。
求められていない情報ばかりを提供する状況を避けるためには、
面談の前に相手側と事前の打ち合わせを行うことが有効です。
面談に参加する人物が誰で、どのようなトピックスに関心があり、
何を知りたいと考えているのかを確認し、準備してから面談に臨みます。
話す予定のない内容に関しては、面談のスクリプトとは別にポイントを
まとめておくと役に立ちます。
▼ 面談の役員参加は重要?
¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨
機関投資家は数多くの企業と面談することから、
記憶に残る面談にすることが求められます。
投資家が何を求めているのかを理解するために、
投資方針などに関するリサーチを事前に行うことが重要です。
エンゲージメントにおいて、役員がどの程度関与するか
という点も重要です。面談に役員が参加する必要性が
指摘されることは多いですが、実は投資家から役員の参加を
求められることは多くありません。
通常は参加しないような社内メンバーを投資家のニーズに
合わせて選び、面談に参加してもらうことも、
投資家に新しい視点をもたらすという点で有効です。
たとえば、リスク管理や持続可能性に関する部門長、
アパレル企業であればデザイン部長などが参加する例もあります。
ただし、クリエイティビティは大切ですが、基本も忘れないようにします。
∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽
◆ 参考・出典一覧
IR Magazine 2019年12月10日
『Experts highlight need for engagement flexibility』
https://www.irmagazine.com/corporate-access/experts-highlight-need-engagement-flexibility