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 ■ Home >People TOP >People Vol.27 取材者/三島 のどか
このコーナーは、ビジネス界で活躍されている素敵なPeopleをご紹介しています。A&Peopleは、そうした素敵な方々と業務と通じて、微力ながらお役に立てることを誇りに思っております。
VOL.27 日本女子経営大学院
代表理事 学長
河北 隆子さま
「People」第27回目は、日本女子経営大学院の学長・河北隆子さまのご紹介です。A&Peopleの社長・浅井も、微力ながら同学院の設立準備にご協力させていただき、エグゼクティブメンターとして次世代の女性リーダーの育成にあたっています。
日本初の女性専門の次世代リーダー育成ビジネススクールを創立し、代表、そして学長として携わられている河北さまに、日本女子経営大学院の設立目的や特徴について、また女性リーダー育成やご自身のワークライフバランスなどについてうかがいました。
[取材者:三島 のどか]
 


  ダイバーシティーで重要なのは、メンバー構成ではなく、ダイバーシティーの思考
  「女性だけ」のビジネススクールで、一人ひとりの可能性と真の「多様性」に触れてもらう

―― 昨年(2015)1月に、日本女子経営大学院を開学されました。これはどのようなビジネススクールでしょうか?
 民間のビジネススクールで一般的な経営戦略やマネジメントといった知見だけでなく、自分を知り、リーダーとなる自分なりの意義を見出し、気が付くと一歩踏み出す勇気と意志が醸成され、そして大切な仲間を得ることができるプログラムです。 学びを仕事に活かし組織の成果を上げ、より良い影響力を持つこと。自分らしく豊かな人生に価値を置けるようになること。仕事も生活もどちらか一方でなく、調和させるしなやかさとタフネスさを身に付けることを実践の中で磨いていきます。

女性の社会進出や少子化は、多種多様な要素の絡まった、日本の社会が抱えている複雑な問題です。これを打開するには、企業の進化をただ待つだけでは何も変わりません。 まず女性が既成の枠に気づき、解放され、自己選択していることを知ること。自分を知り好きになる事。自らが自分のボートを漕いでいく自立の意識と社会に対する視野を持つことです。
企業によって大きなばらつきはありますが、未だ多くの企業では、女性リーダーが育ちやすい環境にあるとは言えません。 そのために、当学院では、女性のリーダーシップやビジネススキルを強化する教育と、多様性に富んだ受講生同士の横のネットワーク、そして多彩なロールモデルの先輩たちが支援協力する縦のネットワーク等、スキル強化と環境支援を提供しております。

現在開講しているのは、事業マネジメントクラスや組織マネジメントクラスなどのカスタムコース、パーソナルキャリアクラス、パワーメンターサポート、これらをすべて含んだリーダーシップ総合養成コースの4コースで、一流で多彩な講師陣が登壇します。メンターはすべて企業の現役エグゼクティブやミドルリーダーが務めています。


―― 「女性」に限定されたのはどうしてですか?
 男性中心社会や性別役割意識という既成概念は、日本の社会・企業文化に深く根付いていて、男性だけでなく、女性もそれに囚われていると感じています。女性は、男性と一緒だと無意識のうちに自ら一歩引いてしまう傾向があります。集団の中では進んで人の役に立とうとする一方で、リスクを乗り越える、人に評価される、真に社会に役に立つリーダーになることは自分に無縁のことだと思い込んでいる。また、謙虚で真面目でよく勉強するけれど、学んで終わりという傾向も強いんです。実にもったいない、です。
そういう意識や傾向などでは、女性が今求められるリーダーシップは育ちにくく、新しい気づきや刺激による化学反応が起きにくい訳です。無意識の箱から脱却し、自分の可能性を伸び伸びと開いてゆく機会がとても必要なのです。

また、一般的な社内研修は、同職場の中での年齢や職層、能力別など、同質ですので、短期的には学習効率がいいように見えますが、実は井の中の蛙であったり、多様性学習が足りません。現実の職場、そして今後はますます多様な職場環境になっていくことを鑑みると、大局的な視点でモノを観たり、多様性を活かす学習スタイルこそがこれから学ぶべきノウハウです。しかし、そもそも女性だけで男性がいないなんて多様性になるのか?逆行してない?という突っ込みが来そうですね。(笑)

実は一定期間、多様な業種業界、地域や年齢、職位の異なる女性同士だけで学ぶ環境は、短時間で効果的な学習効果をあげます。現社会では課題に共通点があるため効率が良いこと(ある意味同質)、加えて多様性理解と活用においても高い学習効果を得ることができるのです。一歩引いてしまいがちな相手も遠慮もいりません。そこにあるのは男女差でなく個人差、個別差だけ。その差異に触れて初めて自分を見つめられるし、多様性の真の意味やその素晴らしさを知ることになります。すると日常の職場の中で上司や自チームへ、また顧客に対しても、自分自身の働きかけが具体的に変わってきたりもしますよ。

何より、受講生にとって、女性ならではの気軽さや仲間と切磋琢磨できる場はとても自然で活力があり、想像以上に魅力的なようです。 また、日本を牽引する多くの女性リーダーが次世代の女性リーダーにバトンを渡す場、つまり縦のネットワークの拠点にしようという思いもあって、「女子」経営大学院としました。

  学びを実践に移すための各種サポートも
 
修了生は横・縦のネットワークを活用して多方面で活躍中

―― 他のビジネススクールにはない特色はありますか?
まず、OUT OF BOXにて、日常の職場から飛び出し(社内研修ではなく)多様な業界の女性同士が集い学び合う場は、仕事でも家庭でもない第3の学ぶ場(サードプレイス)であり、新鮮で価値ある場となります。
社会やビジネスにおいて、表面的ではない知識や知恵を学んでもらい、自分が「知らなかった」「知っているつもりだった」ことを知ってもらいます。そして、学んだことを自分の会社で実践し失敗も体験し、PDCA(計画・実行・評価・改善)サイクルを何度か繰り返しながら、何が大切なのか、自分はどうありたいのか、仕事で家庭で何を応用でき、どうしたいのか、という本質的なものをつかんでもらうことを意識しています。
また、学びを実践に移すためのサポートをしています。例えば授業の一環として、フロンティアメンターのコーチングセッションを行っています。これは、学んだことをどのように自分の行動に落とし込んでいくか、日常の職場での課題解決や両立の悩み、女性としての生き方やあり方などを個別のセッションでフォローするものです。
さらに、個人の成果のアウトプットやチームごとの卒業制作、またFacebookを活用して相互の気づきや問題意識を共有・解決し、横のネットワークの結束を高めるための「共創コミュニティ」も用意しています。

―― 開講から3期目となりますが、成果の方はいかがですか?
入学には一般(個人)と上司の指名や公募制による企業派遣があり、問題意識が明確な方だけでなく、入学時に「リーダーになろうとは考えていない」人もいます。でも、6カ月後には「リーダーになります!」「腰を据えて仕事をやってみます」「家庭もハッピーになりました」「お肌もピカピカになりました」(笑)とそれぞれが変化し、何かをつかんで巣立っています。改善提案が採用された、職位や報酬が上がった、地方創生の事業を興したなど、実際に成果を出している人がたくさんいます。うれしいのは、修了生が横・縦のネットワークを活用して、自主的に学びの実践を継続してくれていることです。

―― 今後、新たな展開があるようでしたら、教えてください。
働く女性の多様な環境や学びたい女性のニーズに応えるために平日夜の3カ月程度のコースを開講する予定です。また、女性・ビジネス・文化をキーワードにしたコンテンツ、例えばグローバルコミュニケーションに向けた「日本の文化」なども準備しています。
また、オープン講座は男性も参加できるものも用意していますが、既成概念からの解放や真の意味でのダイバーシティーなど、私たちの取り組みを男性にも企業にも発信していきたいと思っています。

  これまでのバランスは、ワーク・ワーク・ワーク
  将来は週休3日?!でボランティアや地域活動も

―― 近年、ワークライフバランスが注目されています。河北さまご自身はどのようにワークライフバランスをとられていますか?
仕事が好き、仕事一筋というわけではないのですが、仕事=労働、仕事<プライベートと捉えてはいませんし、私の場合、仕事と人生を切り分けて考えていないこともあって、正直言ってバランスは、ワーク・ワーク・ワークです(笑)。でも自分自身に関して申し上げるなら、ワークの中にライフがあり、ライフの中にワークはあると考えています。分けているのではなく、バランスというよりは、インテグレーションですね。
今、日本に必要なのは、みんなが幸せに生きられるような「生産性と幸福度の調和」だと思います。そういう変化は、人の意識が変わらないと難しい。でも、私自身は楽観主義者、勿論このままでいいとは思っていませんが、社会や人がこうして成熟していくことで切り替わると信じています。

―― 今後の抱負がありましたら、お聞かせください。
以前に大きな事故に遭った経験もあって、「人は死ぬもの、後悔しないよう、やりたいことはやるべき」と考えています。20代は企業の組織人、30代はフリーランスのコンサルタントとして起業、40代で会社を立ち上げ、50代で学校をつくるという具合に、10年に一度は何かをやってきました。次の60代は……、まだ内緒です! ただ、私はスイッチを入れる役であり、いつも周囲に沢山、助けてもらっているんです。
理想は、1日は休養、1日は教養、1日は誰かの役に立つための週休3日制!なんて良いと思いませんか?そのためには4日間で効率よく仕事をこなさなくてはならないので、日頃から「20%ルール」(勤務時間の20%を仕事以外のプロジェクトや研究などにあてる)のような意識を持たなくてはならないでしょうね。大きな夢は勿論ですが、そんな組織の実現もいいですね。

―― 最後に、若い世代の女性に「自分らしく豊かな人生にする」ためのアドバイスをお願いします。
「自信がない」と思ったり、口にしたりしていませんか? 自信がある人なんて、まずいません。肝心なのは、自信があるかないかではなく、やるかやらないかです。「自信がない」というセリフで、かまってもらえる、助けてもらえることもあります。つまり、言い訳になっているのです。「自信がない」の裏側に何があるのか、自分の内面を見つめてみてください。最初は辛いけれど、いやなことも含めて自分を知り、その上で自分を好きになることが大切です。きっと自分の新しい可能性に気づけるはずです。

  どちらかではなく、両方を融合させ、化学反応を起こすイノベーション
  A&Peopleにはそのロールモデルになってもらいたい

―― A&Peopleは、女性ならではの柔軟性や細部への配慮を強みとして、新たなグローバルコミュニケーションを提案しています。
これまでも、できる女性はたくさんいて、埋もれていただけなので、企業や社会がフラットに、オープンになれば、女性がリーダーシップをとって社会を動かしていくこともあるでしょう。A&Peopleさんのような、簡潔でわかりやすいドキュメントづくりは、女性の得意とするところかもしれません。
ただ、社会全体でいえば、リーダーが男性か女性かではなく、どちらが勝ち組ということでもなく、お互いが実力を発揮できて、両方の得意とするところを使い合っていくことこそがイノベーションなのだと思います。A&Peopleさんには、海外も含めて、ともに助け合う男性スタッフもいらっしゃるようなので、ぜひそうしたイノベーションのロールモデルになっていただきたいです。

DATA  日本女子経営大学院 オフィシャルサイト  http://wis-japan.org

 
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